ドクターのゆんたくひんたく

2023年12月06日

直腸手術後の排便障害 時間経過、訓練で改善

 朝、寝床から起きて朝食を食べて新聞に目を通してしばらくすると便意をもよおします。トイレで便座に座り、前屈みになり、いきんで排便を済ませます。  腸管が健康なときは、われわれは毎朝のこの一連の行動を特に意識せずに行っています。…

2023年11月22日

上手な精神科のかかり方 ガイド活用し、効果的治療へ

 嫌なことがあり一時的に落ち込むことや、身近な人が亡くなって悲しくなることは、皆さんも経験があるかもしれませんね。これらは正常な心の反応です。しかし、一日中気分が晴れず、仕事や趣味に全く身が入らない状態が何週間も続いているようなら、うつ状態になっている可能性があり、精神科での治療を受ける必要があるかもしれません。なお、うつ状態ではうつ病以外の疾患も…

2023年11月08日

「健康」を考える 今に目を向け、実践を

 皆さんは「健康」と感じるために、何が重要だと考えますか。「病気がないこと」でしょうか。「おいしく飲食できること」または「体が丈夫なこと」でしょうか。  厚生労働省の2014年の「健康意識に関する調査」では、この他に「生きがいを感じること」や「…

2023年10月25日

アルツハイマー病 「マインド食」で認知症予防

 認知症の中で最も多いアルツハイマー病の原因物質は、発症のおよそ20年前から脳内に蓄積し始めることが明らかになっています。その発症を食事でかなり予防できることもわかってきました。  今回はアルツハイマー病の予防に役立つ食事法「マインド(MIND…

2023年10月11日

「貯筋」のすすめ 「歩くこと」積極的に

 わが国の65歳以上の人口は、2022年9月現在で3627万人となり、全人口の約29%を占め、日本の高齢化は急速に進行しています。着目したいのは、健康寿命の重要性です。健康寿命とは、寿命が延長しても、身体を健康な状態に保ち、自分らしく生きることができる期間を指します。高齢化の進む中で、健康寿命を維持することは、個人の幸福度を高め、社会全体の経済的負…

2023年09月27日

子の生まれつきの病気 早期発見へ新生児検査を

 子どもの病気というと、ほとんどの方は発熱や咳などの感染症を思い浮かべることと思います。以前は子どもが細菌による髄膜炎で重い障害を残したり、ウイルス「はしか」により脳炎で寝たきりとなったりすることがありましたが、定期的なワクチン接種によりその数は激減し、われわれは予防対策に多くの恩恵を受けることができるようになりました。…

2023年09月13日

痙縮とボツリヌス治療 余計な力入ることを抑制

 脳卒中の症状の一つに、「痙縮(けいしゅく)」があります。痙縮とは、動作をしようとしたときに、麻痺(まひ)のある手足に余計な力が無意識に入り過ぎてその力を緩めることができず、一定の方向に手足が固まったようになる症状です。痙縮症状が出ると、着替えや歩行など生活の動作がさらにしづらくなります。…

2023年08月23日

大腸がん検診 内視鏡で切除治療も

 みなさま、ご存知でしょうか。沖縄県の75歳未満の働き世代の大腸がん死亡率は毎年ワースト5入りしています。大腸がんは全国的に増えており、2019年は全国で新しく約20万人(男性12万人、女性8万人)が診断され、がんの中で最多となっています。  …

2023年08月09日

子どもの風邪 抗菌薬は効きません

 お子さんが風邪をひいた時、抗菌薬を処方されたことはありますか? 風邪を引き起こす原因の多くはウイルスであることが知られており、風邪に対する抗菌薬の有効性は証明されていません。さらに、不必要な抗菌薬を服用することで一般に使われる抗菌薬が効かない“耐性菌”の増加につながることが指摘されています。…

2023年07月26日

家族が突然認知症になった? 「せん妄」の恐れも 受診を

 「家族が突然認知症になった」―。このような相談を、患者さんのご家族からいただくことがあります。ほんの数日前まではいつも通り生活できていたのに、ある日急にぼんやりし、ちぐはぐなことを言う、理解力が悪くなった、これまでできていたことができなくなった、落ち着かず行動がいつもと違う…といった具合です。ご家族のこのような姿をみると、認知症を疑うのも無理はあ…

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