ドクターのゆんたくひんたく

2024年06月12日

中毒 身近な飲料も取り過ぎ注意

 中毒とは「毒に中(あた)る」という意味です。体に悪影響のあるものが許容量を超えて体内に入ることで、生体の機能が障害された場合に中毒と言えます。例えば、お酒の飲み過ぎが体に良くないということは誰もがご存じのことで、「お酒=毒」というのはイメージしやすいと思います。一方で、良かれと思って取るようにした食品の取り過ぎが、体に悪影響を及ぼすこともあります…

2024年06月05日

1型糖尿病 低血糖時の対応認識を

 1型糖尿病は、血液中の糖分をコントロールするインスリンというホルモンを分泌できなくなってしまう自己免疫疾患です。小児や思春期に多いですが、どの年齢でも起こり、約千人に1人の確率で発症すると推定されています。…

2024年05月22日

がんのサポート 専門家が多様な支援

「日本人は、一生のうちに2人に1人は何らかのがんに罹患(りかん)する」と新聞やテレビなどで見聞きしますが、がんは誰でもなる可能性がある病気です。  厚生労働省は、第4期がん対策推進基本計画のなかで「がん予防」、「がん医療」、「がんとの共生」を重…

2024年05月15日

潰瘍性大腸炎 ストレスで悪くなることも

最近、著名人が体調を崩して休養を余儀なくされる報道の中で「潰瘍性大腸炎」という病名を聞いたことはありませんか。潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜がただれ、腹痛や発熱、下痢、血便を伴う疾患です。長期的に症状が良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を繰り返すのが特徴で、治療の継続が必要です。過度なストレスで症状が悪くなることがあります。…

2024年04月24日

心臓突然死を防ぐ 「失神」は医師に相談を

 2000年代初めごろから徐々に普及し始めたAED(自動体外式除細動器)。現在ではショッピングモールや公共施設など、多くの人が集まる場所には必須の医療機器となっています。AEDは心室細動という致死的な不整脈に対して直流通電をいち早く行い「心臓突然死」を防ぐのがその役割ですが、現在でもなお1年間に6万~8万人の方がこの心臓突然死で命を落としています。…

2024年04月17日

八重山病院医師として 家族の結びつき、治療薬に

 八重山で診療にあたる外科医として皆さまにお伝えしたい二つのテーマについて述べたいと思います。「早期発見の大切さ」と「家族との結びつき」です。  私はがん診療に携わる傍ら、救急外科としても手術を行っております。これら二つの分野には大きな違いがあ…

2024年04月10日

人の目気になる病「統合失調症」

 早期発見、治療が肝心  人の目が気になるというよりは、気にする病といった方がふさわしいかもしれない病に、統合失調症があります。特に、多感な時期にたまたま人前で何らかの失敗を…

2024年04月03日

その症状、IBSかも? 生活習慣が治療の第一歩

 みなさんは、過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndromeの頭文字を取ってIBSと呼びます)を知っていますか?  IBSとは、血液検査や内視鏡検査で腫瘍や炎症などの特別な異常がないにもかかわらず、おなかの痛みや不快感、下痢、…

2024年03月27日

膝痛の新治療法?「膝骨切り術」 

早期治療で健康寿命長く  みなさまは「健康寿命」という言葉を聞いたことがありますか? 長寿化とともに、その期間も健康的に楽しく生きることを目指そう!というものです。しかし、膝…

2024年03月20日

チーム医療で治療法協議 心臓弁膜症の診断と治療

 皆さんは「心臓弁膜症」という心臓疾患をご存じでしょうか? 世界的な医学雑誌である「Lancet(ランセット)」に2006年に掲載された調査によると、55~64歳の1・9%、65~74歳の8・5%、75歳以上の13・2%にこの疾患を有する方がいらっしゃると報告されました。年齢を重ねるごとにこの疾患の有病率は上がりますが、すべての方が治療を要する状況…

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