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緩和ケアは「人生の最終段階」だけじゃない 治療と並行して自分らしい日常を 「まだ早い」と我慢しないで
緩和ケアは「人生の最終段階」だけじゃない 治療と並行して自分らしい日常を 「まだ早い」と我慢しないで
2026年09月25日公開
「緩和ケア」と聞くと、どのようなイメージが浮かびますか? 「がんの末期に受けるもの」「人生の最終段階に受ける医療」などでしょうか。
日本緩和医療学会が掲げる理念には「がんと診断された時から、病気に伴う心身のつらさを和らげ、患者さんとご家族の生活の質(QOL)を維持する」という視点があります。つまり、病気の早い段階から、治療と並行して行われる大切な支援であり、治療中であっても、自分らしく、大切にしたい日常を送るために利用できる「パートナー」なのです。
がん患者さんだけではなく、心不全や慢性呼吸器疾患、腎不全、神経難病など、長く病気と向き合う患者さんも緩和ケアの対象です。息苦しさや痛み、だるさ、不眠、不安など、病気に伴う苦痛はさまざまで、それらを少しでも軽くすることが緩和ケアの大切な役割です。
県内のさまざまな医療機関の医師や看護師、薬剤師、公認心理師、ソーシャルワーカーなど、多様な専門職が「多職種連携」でチームを組み、患者さんとご家族を支える緩和ケアに取り組んでいます。
例えば、がんの痛みに悩む患者さんに対し、薬剤師は薬の飲み合わせを調整し、看護師は日常のケアを工夫します。心理師は心の荷を下ろすお手伝いをし、ソーシャルワーカーは自宅療養や介護サービスの相談、退院後の生活を支援します。
プロフェッショナルなチームとして、患者さんとご家族の「大切にしたい時間」を守るために並走します。
「緩和ケアを受けるのはまだ早い」「弱音を吐いてはいけない」と我慢する必要はありません。むしろ、心身のつらさを早めに相談いただくことで、より良い治療の選択肢が見つかり、笑顔で過ごせる時間が増え、安心にもつながります。
私たちは、病院という場所にあっても、皆さんの「自分らしい生活」が少しでも長く続くよう、全力でサポートしたいと考えています。いつでも気軽にお声がけください。緩和ケアが、もっと身近なものとして広がっていくことを願っています。
崎原正基 中頭病院消化器内科部長(沖縄市)
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