中学生の便秘 自分に合った排便習慣を

中学生の便秘 自分に合った排便習慣を

2026年02月26日 公開

 診療していると、中学生のお子さんも腹痛などで受診され、腹部レントゲンを撮ると大腸にかなり便がたまっている方がいます。中学生になると学校生活や部活、塾と急に忙しくなる方、つい夜更かしして朝起きれない、おなかがすかなくて朝食が食べられない方も多いと思います。便意があっても学校のトイレには行きにくいという事情もあるかもしれません。

 しかし、便秘は急な腹痛が起きたり、気分不良や集中力低下など生活に支障が起きたりするため、改善した方がいいです。いつも忙しいと自律神経の交感神経が優位に働いて大腸の動きを弱めてしまったり、不規則な生活で朝食を食べないと胃結腸反射が起きず、大腸が動きにくくなったりして便秘につながりやすいです。食事はゆっくり時間をかけて取る、朝1杯のお水を飲む、朝食をできるだけしっかり食べるなど生活の工夫をしましょう。また、腹式呼吸や十分な睡眠も自律神経を整えるのに効果的です。おなかの上から大腸の部分を自分の手でマッサージする事も便秘改善に効果あります。

 中学生になると、本人から排便の事は言わなくなるかもしれませんが、トイレの時間が長かったり、頻回にトイレに行く、腹痛の訴えが多いなどあれば、ぜひお子さんに排便の様子を聞いてみてください。理想的な排便量は、外来では自分のにぎり拳ぐらいと話していますが、バナナ状の便だと大人の親指の2、3本分でしょうか? 排便してもすっきりしない、コロコロと小石みたいな便が出る、お尻を拭いた時にティッシュに血がつく(固い便でお尻に傷がつくため)なども便秘のサインだと思います。

 家の食事や生活習慣を整えても改善しにくい場合は小児科医を頼って受診してください。便秘の薬も浸透性下剤や漢方薬、整腸剤などいろいろあります。内服治療でも数日間排便がなく、でもかん腸は苦手というお子さんには、12歳以上から適応できる、炭酸ガスでマイルドに腸を刺激し速やかに排便を促す座薬もあります。中学生のお子さんも自分に合った排便習慣を身につけていきましょう。

比嘉修江 同仁病院 小児科(浦添市)

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