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運動習慣 「明日の自分」のための一歩
運動習慣 「明日の自分」のための一歩
2026年05月27日 公開
県民のみなさまは、日頃から体を動かしていますか。
私はリハビリテーション科の医師として、病気やけがで体の機能が低下した方の回復をお手伝いしています。その中で強く感じるのは、日常的に運動をしてきた方はリハビリの負担が少なく、回復が早いということです。筋肉や体の使い方の「貯筋」があると、新しい動きを覚えるのも上手で、意欲的に取り組めるのです。
一方で、運動習慣がなかった方は、病気やけがをきっかけに初めて体の動かし方を学ぶことになります。思うように体が動かず、痛みや疲れを感じやすく、回復の道のりが長く感じられることもあります。「もっと早く始めていれば」と悔やまれる場面を、私は何度も見てきました。
運動を始める理由はどんなものでも構いません。見た目を良くしたい、体重を減らしたい、子どもや孫と元気に遊びたい、健康診断の結果を改善したい……。大切なのは、無理のない運動を生活に取り入れ、続けることです。ウオーキングやストレッチ、軽い筋トレでも、少しずつ積み重ねれば、体の使い方が自然に身につき、年齢を重ねても動きやすい体を保てます。
さらに、運動は脳にも良い影響を与えます。脳の中でストレスの信号を強める「扁桃体」は、不安の引き金になりますが、運動はこの働きを落ち着かせる「海馬」や「前頭前皮質」を活性化させます。これによりストレスを和らげる力が高まるのです。また、運動中に作られる神経伝達物質GABAは、興奮した脳を鎮める役割を果たします。筋肉から分泌されるホルモンには、ストレスを無害化するものもあり、運動を習慣にすることで脳全体がリラックスしやすくなります。
「明日の自分」のために、今日から一歩を踏み出してみませんか。散歩を少し長く歩く、テレビを見ながらストレッチをするなど、身近な工夫で十分です。体と心の両方を元気に保つために、ぜひ運動習慣を生活の中に取り入れてみてください。
仲舛美希 沖縄リハビリテーションセンター病院(沖縄市)
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