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ホスピタル・アット・ホーム 自宅で受ける新しい医療
ホスピタル・アット・ホーム 自宅で受ける新しい医療
2026年04月23日 公開
最近「Hospital at Home(ホスピタル・アット・ホーム)」という新しい形の医療が注目されています。これは、これまで入院が必要だった患者さんに対して、自宅で入院に近い医療を受けられるようにする取り組みです。点滴や酸素を使った治療や、体調の見守りなどを自宅で行い、医師や看護師が訪問して診療を続けます。患者さんにとっては、慣れた環境で安心して療養でき、家族と過ごす時間も大切にできるのが大きな利点です。
沖縄でも高齢の方が増えていますが、高齢者にとって入院生活は体を休める面がある一方で、長くベッドで過ごすことで歩く力や日常の生活動作が落ちてしまうことがあります。いったん体の機能が弱ってしまうと、退院後に元の生活に戻るのが難しくなります。ホスピタル・アット・ホームは、自宅で普段の生活を続けながら治療を受けられるため、こうした体の衰えを防ぐことにもつながります。これは「治療後も元気に過ごせる」ことを目指すうえで重要です。
県内の医療機関でも一部の患者さんに、退院直後から自宅で安心して過ごせるような仕組みを取り入れ始めています。体調の変化があったときにはオンライン診療や24時間の連絡体制で対応できるようにし、入院と自宅療養の中間のような新しい医療の形を目指しています。
もちろん、実際に進めるには課題もあります。ご家族の支えが必要になること、医療者が訪問できる体制をどう整えるか、制度や費用の問題などです。それでも海外ではすでに多くの実績があり、入院日数を減らしたり、医療費を抑えたりする効果が報告されています。患者さんだけでなく、介護する家族の安心にもつながる点は、地域で暮らすうえで大きな価値があると考えます。
病院での入院が必要なときもありますが、「病院に行かなくても病院並みの医療を受けられる」という選択肢が増えることは、大きな安心につながります。ホスピタル・アット・ホームの考え方を取り入れることで、これからの沖縄の医療を、よりやさしく、より安心できるものにしていけるのではないかと考えています。
幸喜翔 県立中部病院 地域診療科(うるま市)
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