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子の尿トラブル 環境変化で頻尿・夜尿も
子の尿トラブル 環境変化で頻尿・夜尿も
2026年03月25日 公開
今回はこどもの尿に関して、外来でよくいただく相談を紹介します。つらい症状を伴うことは少ないですが、軽んじずに対応をお願いします。
(1)学校検尿異常
腎疾患の早期発見を目的に50年以上実施されています。要精査の理由で最多は尿潜血陽性で、これのみの場合は体質による良性血尿や風邪の後の一時性が多く、あまり心配ないことが多いですが受診はしてください。ただし、尿潜血に加え尿蛋白も陽性の時は腎炎の疑い、尿糖陽性は±も糖尿病初期の疑いで、いずれも早期受診が必須です。
(2)夜尿症
5歳以上で月1回以上の夜尿が3カ月以上続く時に診断します。幼児期は成長に伴い排尿反射が抑制されると共に、以下a~cが成熟し夜間の睡眠中の排尿を防いでいます。
a.脳から分泌する抗利尿ホルモンによる尿量の減少
b.自律神経の作用で膀胱が緩み容量が増加
c.睡眠の深さが調整され尿意で覚醒
赤ちゃんの一人歩き始めがおよそ生後10~18カ月と幅があるのと同じで、こんな緻密なことも個人差があるのは当然です。誰も何も悪くありません。便失禁・日中の多尿や尿失禁がなければ病気はまれです。以前は生活改善や便秘対策をしつつ自然軽快を待つのが主流でした。ただし、最近は本人の自尊心に悪影響もあり軽視すべきではないと考えられています。積極的な取り組みとしてアラーム療法や薬物療法も選択肢としてあります。
(3)頻尿
膀胱は心の鏡と言われているように、心の問題を反映することもあります。実は例年3~4月は環境変化の緊張や不安が原因と考えられる突然の頻尿や夜尿の再発が多くなります。新生活に少し慣れると大抵は収まります。一方、咳や鼻水が無く発熱を伴う場合は尿路感染症に注意です。
(4)尿の色
赤ちゃんが、血尿では?と受診される例でオムツのオレンジ尿があります。これはレンガ尿と呼ばれ、成長途中に多量に出る尿酸というミネラルがオムツに付着したものです。また市販薬にも配合されるチペピジンヒベンズ酸塩という咳止めでも尿が赤くなることもあります。どちらも心配はいりません。一方で、尿が赤黒く濁っている時は早めの受診が必要です。
本稿がお子さんの尿トラブル対応の参考になれば幸いです。
譜久山滋 ありんクリニック小児科(浦添市)
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