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難聴 補聴器で若々しく過ごす
難聴 補聴器で若々しく過ごす
2025年04月23日 公開
かつては長寿の島として男女ともに全国1位であった沖縄も食事内容やストレスなどで順位は後退し、近年は沖縄県民の健康づくりに県や市町村が取り組んでおります。その中でも、ただ寿命を延ばすだけではなく、健康に生活できる期間をいかに延ばすかに関心が高まっています。
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されており、健康寿命を延ばすには生活習慣の改善のほか、地域社会とのつながりが大切となります。孤独にならずに社会関係を保つことが重要であり、コミュニケーション能力や知識力などが必要となります。一方、難聴がある場合はいずれの能力も低下する傾向にあります。
難聴の原因はさまざまありますが、加齢に伴い生じる加齢性難聴が多くを占めます。65歳以上で急増し、75歳後半では約7割の方が軽度難聴以上の所見が確認されます。実際には加齢性難聴は数年以上かけてゆっくり進行するため自分では気づかず、聞き直しが増え、テレビの音が大きくなることで家族に難聴を指摘されるケースが非常に多いです。逆に聞こえにくいといった自覚症状があるにもかかわらず、曖昧に返事をすることで人間関係に支障を来したり急に引きこもりがちになったりなど、社会関係に影響が出ることも十分ありえます。また難聴によって耳から入ってくる情報が少なくなることで頭を使う機会が減り、知能が低下し認知症となる可能性も考えられます。
もし、聞こえにくいと感じたら近くの耳鼻咽喉科に受診することをお勧めします。難聴の有無と原因精査を行いますが、原因が加齢性難聴の場合は補聴器を勧められることがあります。補聴器のイメージとして年寄りくさい物として拒否感を示す方も多くいますが、最近ではスマートフォンなどと連携して通話音声や音楽を直接補聴器に飛ばす機能など便利な機能を持った補聴器が増えており、若々しく過ごすための機器となっております。
万国津梁である沖縄ならではの小さい子からお年寄りまで分け隔てないゆんたくを楽しみながら、楽しく元気に日々を送りましょう!
松岡理奈 かんな病院 耳鼻咽喉科(宜野座村)
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