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目やには病気?
目やには病気?
2023年05月25日公開
注意すべき色とは? 眼科医に聞く
今回は目やに(ミークスー)についてのお話です。目やには医学用語では「眼脂(がんし)」といいます。眼科外来には、目やにが出ることを心配して受診される患者さんがいます。でも、ちょっと待ってください。大事なのはその目やにが病気かどうかです。「目やに=病気」と思っていませんか? 結論から言いますと、答えは「ノー」です。病気でなくても目やには出ます。
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そもそも目やにとは何でしょうか。主成分は目から出る分泌物(ムチン)で、眼球を保護する働きがあります。眼球の表面に付いた異物などをムチンがからめ取って、目頭にある涙の通り道に集めます。病気ではない目やには、ムチン以外にほこりや老廃物、雑菌などが混ざっています。
通常はまばたきによって洗い流されるものが、睡眠中はまばたきをしないので、朝起きた時に目尻や目頭にくっついていることがあります。この場合、目やには少量で白色のことが多いです。病気ではないので、抗菌薬治療の必要はありません。逆にこの状態で抗菌薬を長期間使うと、抗菌薬が効かない「耐性菌」などが出現する可能性があり注意が必要です。
では、病気の場合はどうでしょうか。例えば細菌やウイルスなどの感染があった場合、目の表面では白血球などによる免疫反応(細菌やウイルスと闘う)が起こります。その闘いが激しいほど細菌や白血球の死骸が増えますので、結果として目やにも増えます。
細菌の場合の目やにはドロっとしていて色は黄緑色です。ウイルスやアレルギーの場合はサラサラ、ネバネバしていて色は透明~白色です。病気の場合の目やには量が多く、目が開かないくらい多い時もあります。
また、目やに以外にも白目が充血したり、痛みやかゆみが伴ったりすることもあります。病気が原因の場合は目薬や飲み薬などによる治療が必要になることがあります。目やにの色が黄色や緑色、そして量が多い場合は病気の可能性がありますので、眼科受診をお勧めします。
力石洋平 琉球大学病院眼科(西原町)
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