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健康診断の結果判定 適量をおいしく食べて
健康診断の結果判定 適量をおいしく食べて
2026年09月09日 公開
大人の発達障がい者とは、大まかに言うと、大人になってから「自閉スペクトラム症」や「注意欠如多動症」と診断された人のことをいいます。かれらは職場でのコミュニケーションに悩んでいたり、あるいは不注意が多いために仕事でミスを繰り返して叱られていることが多いです。しかし最近では、叱られる理由の一つに、実行機能の障害も関わっていることがわかってきました。
実行機能とはなにか?それは、目標を達成するために計画を立てて、その計画を状況変化に応じながらも着実に実行していく力のことです。そしてこの力は、いくつかの要素で構成されています。
その一つに、ワーキングメモリ(作動記憶)という耳で聞いた話を覚えておく力があります。(正確にいうと、耳以外に目でみたものを覚える力などさまざまな記憶に関する力を包含した能力のことを表します。今回は便宜上、その一部を扱います)
例えば、ワーキングメモリの弱い人は、三つのことを口頭で同時に頼まれると、数時間後には三つ目の頼み事を忘れてしまっている場合が多いです。この他に、プランニングの弱さというものもあります。これは、計画立てがうまくできない、ということです。
これらの要素の弱い人、すなわち実行機能の弱い人は複数の業務を同時にこなすことが困難です。
実は、大人の発達障がい者の半数に実行機能の障害があるということがわかってきました。
この弱さは薬で治せるのか? という疑問が湧いてくると思いますが、残念ながら、期待どおりの効果を発揮する薬はありません。従って、実行機能の弱さを認める大人の発達障がい者は、聞き漏らしを防ぐためにやるべきことをメモ帳に書き込んでいきましょう。
次に、やるべき業務の優先順位を上司と一緒に確認しましょう。そうした後で順序どおりに業務に取り組み、一つずつ確実にそれらを終わらせていきましょう。
このやり方が身に付くと完遂できた業務の数が増えていき、それが実績として評価されます。そうなると、たとえコミュニケーションに不安を抱えていたとしても、職場で頼られる存在として認められるようになるでしょう。
高良聖治 沖縄中央病院 精神科(沖縄市)
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