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■若手コーナー

患者に求められる医院めざして

真栄城耳鼻咽喉科医院 真栄城 徳秀

真栄城 徳秀氏

このコーナーの原稿依頼を受けた際、どういう事を書くコーナーか知らないまま承諾した。自己紹介を兼ねて近況を書けばいいと思っていたのだが、どうやら開業を考えている先生方へのアドバイスを書くコーナーらしい。はたと困った。なぜなら私は父の医院を引き継いだため医院建設に関する業者との打ち合わせ、銀行との交渉、職員集め、その他いろいろな事務手続きといった大変な作業を経験していないのである。そこで開業顛末記ではなく平成15年の開業から現在までの2年間を振り返り「患者に求められる医院にするにはどうすれば良いか」について考えてみた。

1.待ち時間を短く

待ち時間には診察までの時間と診察が終わって会計までの時間がある。いろいろ努力してみたが、前者を短くするのは難しいため後者をできるだけ短くする様にした。また待ち時間を長く感じさせない様、待合室に健康に関する本・新聞(一般紙・スポーツ紙)を置き、壁には鼻出血の止め方、中耳炎や副鼻腔炎の説明をわかりやすく書いた紙を貼る様にした。

2.職員のモチベーションを高める

そのためには私自身が情熱をみせなければならない。院長になると待合室や診察室のちょっとした汚れでも気になるものである。最初は汚れに気づいた時点で職員に掃除をさせていたのだが命令するだけではなかなかついてきてくれない。何でも職員にさせるのではなく自分でできる事はある程度自分でもやる様にしている。こちらの行動をみせる事で職員に自然とやる気を出させる様にしたいからである。また、最近からではあるが耳鼻科の基本的な知識について勉強会を始めた。講義をするのは疲れるが自分のためにもなるので続けていきたいと思っている。

3.ニーズに合った治療を行う

「異常はない」あるいは「疾患は治った」とこちらが判断しても主訴がとれていなければ患者さんは喜ばない。「この患者さんは何をしてもらいたくて当院に来ているのか」を考えながら治療にあたるべきである。主訴と疾患は必ずしも一致しないので主訴をとってあげる治療に主眼をおくべきである。

4.患者にあった治療を行う

同じ疾患でも患者さんの社会的地位、収入、家族構成、性格によって治療法・治療薬は異なる。教科書的に正しい治療法がその人にとって良い治療法になるとは限らない。これは開業医になって気づいた事である。

以上、患者に求められる医院にするために必要と思われる事を書いたが、実際には“言うはやさし行うは難し”である。そこで座右の銘を書いて終わりにする。「心が動けば体は動く」


 

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