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■プライマリ・ケアコーナー

SLEの臨床像

おおうらクリニック 大浦 孝

1942年、アメリカの病理学者 クレンペラー(Klemperer)が膠原線維の炎症・変性疾患として膠原病(Collagen Disease)という疾患概念を提唱したことは余りにも有名です。当初、次の六疾患が膠原病という概念で一括されました。各疾患を総称する新しい疾患概念でした。
  (1)強皮症
  (2)全身エリテマトーデス
  (3)関節リウマチ
  (4)皮膚節炎/多発性筋炎
  (5)結節性動脈周囲炎
  (6)リウマチ熱
 最近ではこの六疾患のほかに
  シエグレン症候群
  混合性結合組織病
  ベーチェット病
  大動脈炎症候群
  抗リン脂質抗体症候群

などの新しい疾患も含めています。これは従来の臓器別疾患概念に対して、全身に広く分布する結合組織を場とする全身性炎症性疾患であるとする斬新な考え方に基づくもので欧米では結合組織病(Connective Tissue Disease)と呼ばれております。更に近年、免疫理論が急速に進歩し各疾患の免疫現象が証明され、自己抗体が測定可能となりいわゆる自己免疫疾患と称されることもあります。(図2、3)

本稿では膠原病のプロトタイプである全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:SLE)について平易に概説を試みます。

SLEの発生率、病態は人種差が大きいのですが、わが国における罹患率は 10万人当たり8〜10人で、平成14年度末の厚生労働省特定疾患登録患者数は52,452人です。男女比は1:9〜10と圧倒的に女性が多く、20〜40歳代に好発します。沖縄県でも年々増加傾向にあり2004年度、835人が登録されております。(図1)

図1.沖縄県におけるSLE患者数の推移
  (福祉保健部発表より作図)(2005.3月末現在)

図2.膠原病とリウマチ性疾患

図3.膠原病と他の疾患群名の関係



 

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