沖縄県医師会 メディネット大樹おきなわ。
検索キーワード、
?検索方法のヒント   
このコンテンツは、 の順に辿れます。

■報告

平成17年度(1回)都道府県医師会
臨床検査精度管理担当理事連絡協議会

理事 大山 朝賢

去る7月8日(金)、日本医師会館において標記協議会が開催されたので、その概要を報告する。

定刻になり、司会の橋本信也日本医師会常任理事より開会が宣言され、植松治雄日本医師会長並びに担当役員の寺岡暉日本医師会副会長より挨拶が述べられた。

先ず、植松会長より「本日の協議会は、日頃各都道府県で臨床検査精度管理に携わっている先生方にご出席をいただいているところである。日医においては昭和42年以来、臨床検査精度管理調査を行っており今年で39回目となっている。臨床検査精度管理を行うことは医療の質の向上に大変重要なことである。各県医師会においても、大変熱心に臨床検査精度管理調査が行われているということについては、日医としても十分に理解をし、評価させていただいている。しかし、日医と各県医師会の臨床検査精度管理調査に関しては、必ずしも十分な連携が働いていなかったことは大変残念なことである。そのようなことでこの度、各都道府県医師会の精度管理を担当している先生方にお集まりいただき、共通の問題について議論をしていただきたいと思った次第である。臨床検査の質を向上することは、医師会自ら取り組んでいくべき重要な課題であると考えている。

本日のこの協議会で精度管理に関する情報交換を行い、日医と各都道府県それぞれの特色を生かしながら、臨床検査の質の向上に取り組んでいけることを期待している。」と述べられた。

続いて、寺岡暉日本医師会副会長より、「多くの県でそれぞれ特徴をいかした精度管理調査が行われているが、今後、日医としては、都道府県医師会と連携を密に図って、事業を進めていきたいと考えている。本会議を通じて、わが国の精度管理調査がさらに発展することを願っており、臨床検査精度管理の推進に皆様方の一層のご支援、ご協力をお願いしたい。」と述べられた。

次に、日医の臨床検査精度管理検討委員会委員の紹介が行われ後、協議題に移った。

I.報 告

(1)都道府県医師会・臨床検査精度管理調査
  に関するアンケート調査結果について

神辺眞之日本医師会臨床検査精度管理検討委員会副委員長が座長を務め、巽典之日本医師会臨床検査精度管理検討委員会委員長より、昨年8月に実施した都道府県医師会の臨床検査精度管理調査に関するアンケート調査結果について、次のとおり報告があった。

平成16年9月現在で33医師会が精度管理調査を実施し、そのうち医師会単独主催が10医師会、他団体との共催は23医師会であった。調査費用は岩手、兵庫県医師会のみが全額負担で、その他の医師会では行政からの補助金、参加者からの負担金で運営しているところが大多数である。33医師会の精度管理調査に参加している施設数は計3,844施設であった。調査形態はオープン調査が30医師会、ブラインド調査は1医師会、併用が2医師会であった。

その他、調査結果を公表しているのは27医師会で、調査終了後のフォーローは報告書の配布が28医師会、研修会・報告会が32医師会、個別に助言が22医師会であった。又、評価評点を実施しているのは22医師会、未実施が11医師会であった。

今後の展望として、全国規模と小規模では、一長一短があり、日医と都道府県医師会の臨床検査精度管理調査が相互に補完し、或いは連携することによって、より大きな実効が得られるよう取り組むことが不可欠であるとしている。

(2)全国規模の臨床検査精度管理調査の実状について

橋本信也日本医師会常任理事が座長を務め、日本医師会、日本臨床衛生検査技師会、日本衛生検査所協会より、臨床検査精度管理調査の実状報告があった。

1)高木康日本医師会臨床検査精度管理検討委員会委員より、日本医師会の臨床検査精度管理調査の実状について、わが国で行われている主要な外部精度管理調査機関(9機関)を提示し報告があった。

日本医師会の精度管理調査は平成16年度約2,900施設が参加しており、日本最大規模の精度管理を行っている。日本臨床衛生検査技師会(日臨技)が約2,700施設、日本衛生検査所協会(日衛協)が約300施設の参加があり、調査項目数は日医が48項目、日臨技が32項目、日衛協が35項目である。

日医は評価方式(共通CV方式と評価・評点方式)を行っており、評価を外部に公表している。日臨技はなし。日衛協も内部のみの公表である。

日医の精度管理調査は日本の最大でかつ最も信頼性のある精度管理調査と認識されている。又、測定系の改善に重要な役割を果たしており、病院評価機構での評価も本調査結果をもとに行われている。なお、評価・評点の基準や調査項目については改善の余地があると考えているとのことであった。

2)小崎繁昭日本臨床衛生検査技師会副会長より、日本臨床衛生検査技師会の臨床検査精度管理調査の実状について、日医及び日衛協など日臨技サーベイを取り巻く環境、参加施設数及び分野別回答状況の年次推移、平成16年度の調査概要(施設区分別・病床数別・経営母体別分野別参加施設数、実施分野と項目別、調査結果回答方法、調査費用、組織と従事者数)を示し報告があった。

その中で調査費用がかなりかかり赤字(参加費収入100,095,500円、事業費103,230,558円)であり、検査技師がボランティアの形で調査を行っているのが実状であるとのことであった。

日臨技サーベイの今後の課題としては、フォーローアップ体制の確立、日臨技と都道府県技師会の連携、日医サーベイとの互換性・協調が必要であること。又、外部精度管理調査の標準マニュアルが共通でないので、医師会及び技師会などの共通のマニュアルの作成が必要であるとのことであった。

その他、日臨技では世界66ヶ国の国際貢献も行っているとのことであった。

3)宮哲正日本衛生検査所協会副会長より、日本衛生検査所協会の臨床検査精度管理調査の実状について、精度管理委員会のメンバー、平成16年度調査概要(参加状況、配布試料、実施分野と項目等)を示し報告があった。その中で、3年前から成績の悪い施設には精度改善研修会を開催しているとのことであった。又、衛生検査所は外部精度管理調査(全国規模に9サーベイ、メーカー主催に34サーベイ、地区・都道府県主催に55サーベイ)にも参加しているとのことであった。今後は、サーベイのデータの一元化が必要であり、医師会で検討していただきたいとのことであった。

報告後、各県から意見が出され、その中で「日医の精度管理調査は国内最大規模というが、国内の調査対象医療機関数の多さからすると何らかの対応が必要ではいか」との意見があった。


 

コピーライト 2002 社団法人 沖縄県医師会。
リンクポリシー著作権についてメール