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■広背筋皮弁による乳房再建症例の検討

県立中部病院

<形成外科> 新 城   憲、石 田 有 宏
<同外科>  窪 田 忠 夫、鈴 木 嘉 一、天 願 俊 穂
       松 浦 謙 二、本 竹 秀 光、上 原 哲 夫
       松 本 廣 嗣、大久保 和 明、平安山 英 盛

(要旨)
【目的】当科での広背筋皮弁による乳房再建症例について検討。【対象】1992年10月から2002年5月までに行った広背筋皮弁による再建例。【結果】対象期間の全乳房再建例は53例、うち12例が広背筋皮弁による再建。手術時年齢は31歳から51歳(平均40.2歳)。即時再建11例、2期再建1例。乳輪乳頭温存例2例、乳房皮膚温存例6例。乳房乳頭同時再建4例、他は2期的に再建。ドレーン留置期間は4日から29日(平均13日)。合併症は乳房皮弁と筋皮弁部分壊死1例、乳房皮弁創縁壊死1例。皮弁採取部の合併症は創部分離開1例、創縁表層性壊死2例。ドレーン抜去後の漿液貯留9例。【考察および結語】広背筋皮弁による乳房再建の適応は、腹直筋皮弁が使用不能例や挙児希望例で、かつ再建乳房が大きくない場合などに限られるが、本皮弁による再建でも整容的に良好な結果が得られており、症例を選べば有用な再建材料である。
 Key Words:乳癌、乳房再建、広背筋皮弁

はじめに

乳癌患者数の増加、失われたbody imageの回復を願う患者意識の高まり、さらに形成外科的手技の進歩と相まって、乳房再建を希望する患者が増えつつある。乳房再建には種々の自家組織や人工物が用いられるが、自家組織としては腹直筋皮弁、広背筋皮弁、大殿筋皮弁などがある。今回、当科で経験した広背筋皮弁による乳房再建症例について報告するとともに、主にその適応について考察する。

対象および方法

1992年10月から2002年5月までに行った広背筋皮弁による乳癌切除後乳房再建症例を対象とし、手術時年令、病期、再建時期、ドレーン留置期間、合併症、再発等について調査した。なお、手術方法は、即時再建の場合、まず側臥位で乳房切除と筋皮弁の挙上を並行して行い、筋皮弁を胸部に移動後、採取部を閉鎖して仰臥位にし、乳房を再建した(図1)。局所皮弁による乳頭再建後、3ヶ月以上あとに人工色素を用い乳輪乳頭に刺青を施行した(図2)。

図1:手術方法(1)

図2:手術方法(2)



 

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