識名園石橋


 識名園は今から200年前、18世紀後半に建造された。
尚家から那覇市に寄贈され、整備の後、平成7年11月から一般公開された。
 庭園内に立ち入るとその広大さに驚く。廻遊式庭園を巡り、
風通しのよい中庭のある昔風の母屋を出て、のんびり散策していると、
当時の琉球王朝の貴族の生活振りが目に浮かぶ。
 橋を渡りさらに南西方向へ行くと丘があり、そこから与那原、南風原、東風平、
奥武山方面が見渡せる。しかし、海は全く見えない高台となっている。
中国からの冊封使ももてなしたというこの庭園は、四面海に囲まれた琉球王国を
広大な国土に印象づける工夫も凝らされていたという。
 小なりといえども大航易時代に、したたかに生き抜いた古人が偲ばれる。


三原内科クリニック 喜久村 徳清

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