<編集後記>


 年が明けたと思っていたら卒業式,入学式,清明祭シーズン,そしてアッと言う間にゴールデンウィークに突入。なんとめまぐるしい現代になったことでしょう。

 時代に追いつくことが精いっぱいの現代ではふと立ち止まって「ムヌカンゲー」する時間も余裕も無いのが実状でしょうか。或いは無関心?。というのも県医師会が主催して去年の11月から新聞,ポスターを利用して論文公募を行った「21世紀の医療・保健・福祉を見つめて」作文・論文の応募状況が今月末の締め切りとなっているにもかかわらず,現在まで論文4点,作文20点の低調ぶり。年金の先送り,景気の低迷,医療費の負担増など最近は明るい話題が乏しく,夢を描くこともできなくなってきているのでしょうか。

 生来,「ノーテンキ」の小生,こんな時こそ夢が必要だと思うのですが皆さんいかがでしょうか?年輩の方は自分の子供や孫のために,若い人は自分が時代の中心をになう日のために,斯くあるべし,斯くありたいと願うことを思う存分述べていただければ広報委員としても望外の喜び。今からでも間に合います。奮ってご応募の程をよろしくお願いします。

 さて,今月号の最初は「高嶺徳明の補唇術に関する考察」と題して大鶴正満琉球大学名誉教授が投稿されています。県医師会でも暫定的な「高嶺徳明業績研究委員会」を作り,関係各方面の方々に委員をお願いしてご検討頂いています。華岡青洲よりも先に全身麻酔をわが国で最初に行ったという傍証は,古文書などで多くの考証が行われているものの,麻酔薬の特定などの確証を得るにはいたっていないようです。沖縄戦でたくさんの貴重な資料が失われたのは本当に残念至極だと思います。

 生涯教育コーナーは琉大医学部第二外科の松原忍先生に下肢静脈瘤硬化療法について,約2年3ヵ月の期間に経験した症例を中心にわかりやすく書いていただきました。今後とも合併症その他の問題点を克服され,患者さんに負担の少ない外来治療法の確立に頑張って下さい。

 先月号から始まったInternet講座は久保田誠一先生,久保田奈央子先生,上田裕一先生がマッキントッシュとWindows95でのメディネット大樹おきなわへ接続設定の方法とホームページの覗き方が解説されています。IDとパスワードが必要な方は県医師会事務局まで問い合わせて下さい。

 地区医師会コーナーでは国療公務員医師会の石川清司先生が会議報告を行っています。細かな内容は定かではありませんが,行政改革の中で国民に信頼される国立医療機関とはどうあるべきか真剣に討議されたようです。また,中部地区医師会(太田計理事)からは県医師会のメディネット大樹おきなわにホームページを開いたこと,胃部健診車の引き渡し式があり成人病予防健診にも出張対応が可能になったこと等が寄せられました。

 随筆には前原信勝先生,仲里尚実先生,平安山英義先生からお寄せいただきました。「最後の人は語る」を読んで終戦直後の大先輩方のご苦労に,改めて小生,ただただ頭を垂れるのみでありました。「・・・ん?気になる返事」を読んだ後は普段から気になっていただけに余計気になってしまいました。「南米の旅」では捜索願いが出されなくて本当によかったですね。

 連休が終わればいよいよ長くて暑い沖縄の夏の到来です。会員の皆様ともども今夏もO−157その他の食中毒に目を配り,保健医療の担い手として頑張りましょう。

広報担当理事 稲福 恭雄 


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