■琉球新報99年10月1日付夕刊に掲載 

コンタクトアレルギーは治る?

問い  二年ほど前のことですが、目が真っ赤になったため、眼科へ行くと、目の下の内側のぶつぶつを見て「コンタクトアレルギーです。コンタクトレンズは使用しない方がいいですね」と言われました。でも、眼鏡だとすごく肩が凝ってしまい、何かと不便です。もう一度コンタクトを使いたいのですが、コンタクトアレルギーとは治らないものなのでしょうか。詳しく教えてください。

 (女性) 

<答えるドクター>
城間弘喜(那覇市立病院眼科) ・・・・・・・・・・・・・・・・

洗浄や装用を短くして/眼科の定期受診が肝心
答え
 お答えします。ご質問にあるまぶたの裏側のぶつぶつのような症状については、アレルギー性結膜炎が考えられます。
 アレルギー性結膜炎とは、文字通りアレルギー反応によって引き起こされる目の病気です。人間の目、特に結膜(白目やまぶたの裏側の部分)は軟らかい粘膜でできており、皮膚のようなバリアーがありません。そのため、外界と直接接しているために空気中のほこりや細菌などが入りやすい状態になっています。入りっぱなしでは困るので、涙で洗い流したり、結膜中のいろいろな細胞が退治したりしています。この退治する働きを免疫反応といいます。
 免疫反応は人間にとって必要不可欠な働きであるわけですが、人によってはこの反応が強く出てしまうこと(アレルギー)があります。特に他のアレルギー性疾患、例えばアトピーや花粉症、アレルギー性鼻炎などを持っている人はよく起こりやすいとされています。
 コンタクトレンズもそうですが、特にその表面に付着したタンパク質や汚れは、体にとっては異物と見なされるため、先ほど述べたようにアレルギー反応が起こってしまい、まぶたの裏側にぶつぶつができます。その結果、かゆみや充血、ゴロゴロするといった違和感などの症状を引き起こしてしまうのです。
 またコンタクトレンズを長時間装用する人や、タンパク除去といった洗浄をきちんとしない人、涙の量が少ない人はさらにこの症状が強くなります。
 そこで対策としては、きちんと洗浄し、装用時間を短くすること(眼鏡との併用)や、抗アレルギー剤の点眼を用いたりします。またレンズの種類もソフトよりハードが、また最近では使い捨てコンタクトレンズ(一日ごと交換)が有効だとされています。いずれにしても、眼科医との相談が必要と思われます。
 しかし一番大切なことは、症状がなくても定期的に眼科医の診察を受けることです。このことにより、症状がひどくなる前にほとんどのケースで対処できると思われます。よって、コンタクトアレルギーは以上のようなことを守れば治る(または管理できる)ものと考えられます。
 最後に、近ごろは若い世代を中心に美容目的やファッション感覚で気軽にコンタクトレンズを装用する時代ですが、それによるトラブル(角膜炎、角膜かいようなど)が増加しているのも事実です。それを防ぐためにも、ぜひ定期診察を受けるようにお願いいたします。


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