■琉球新報99年8月20日付夕刊に掲載 

体重をあと十〜十五`減らしたい

問い  最近、体重が増えてきています。身長一七二a、体重八二`と今までの最高値で、おまけに腰痛持ちです。食生活は今までと変わりありませんが、この二、三年で急に増えています。事務職で日ごろから運動不足がちです。あと十〜十五`は体重を減らしたいと考えているのですが、生活改善、食事制限、運動方法について教えてください。今まで試みたダイエットはすべて失敗に終わり、今は絶食しようかと考えています。

 (男性) 

<答えるドクター>
長澤慶尚(北部地区医師会病院内分泌代謝科) ・・・・・・・・・・・・・・・・

バランスある食事と運動を/絶食や月1`減量は無理
答え
 美容面からでなく、健康の観点から太り過ぎを評価するのに便利なボディー・マス・インデックス(BMI)という指標を計算してみましょう。
 BMIは、体重(`)を身長(堰jの二乗で割った値です。男性で二二、女性で二一・五となる数値が標準体重です。
 この式から逆算すると、あなたの標準体重は一・七二×一・七二×二十二=六五・一`で、BMIは八二÷(一・七二×一・七二)=二七・七で二六%の肥満度となります。
 しかし、健康を害する肥満は過剰な体脂肪の蓄積のことで、特におなかの中にたまる内臓脂肪の多さを意味しますから、骨太で筋肉量が多いなら少し体重が多くとも不健康ではありません。ですが、運動不足で体重が増えて腰痛が悪化したのなら、腰背部の筋力トレーニングや減量によって楽になるでしょう。さて、どんな方法が良いでしょうか。
 まず、その日に暮らしていく必要最低限の食事量を、栄養のバランスに配慮しながら一日に三回以上に分割して取ること(食事を抜くとかえって太りますよ!)が必要です。その量は標準体重一`あたり三十五`カロリーとして、あなたなら約二千二百`カロリーです。糖尿病食事療法のための食品交換表(日本糖尿病協会編、第五版、税込み八百六十六円)という本が分かりやすいですから、ぜひ参考になさってください。
 空腹を我慢するポイントは、薄味にして多めに水分を取りながらゆっくりよくかむことです。断食・絶食すると筋肉・骨を削って確かにやせますが、体脂肪の蓄積は減りませんし、栄養失調で倒れかねません。
 運動は体操・ウオーキングなど何でも構いません。できるだけ地道に毎日続けることが大切ですので、いろいろと組み合わせてみましょう。起床直後や夕食前のおなかがすいた時でなく、食休みを十分にとった食後に三十分間続けて運動すると、より効果的です。長続きするように、息が弾まない程度のきつくない運動にじっくり取り組みましょう。
 雨の日でも、足踏みやラジオ体操ならどこでもできますよ。腰の痛いあなたにはプールの中で体操したりゆっくり歩くのもお勧めです。難しく考えずに、時には肩まで水につかって十五分間くらいゆっくり動き回ってみてください。
 体重管理に早道・近道はありません。ダイエットに失敗したと思う時は無理し過ぎていないかを見直しましょう。月に一`減量の計画はきつすぎます。健康的に十`やせようと思うなら、二〜三年以上かけてじっくり取り組むべきで、それがリバウンドをしないコツだと思います。


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