■琉球新報99年5月7日付夕刊に掲載 

扁平足で足の裏が痛む

問い  四、五年前からほぼ毎日のように右足の裏が痛みます。歩いている時や立とうとする時に痛みが出ます。我慢すれば歩ける程度の痛みで、歩行や生活に支障はないのですが、長いこと続くので心配です。マッサージや健康器具を使うと、しばらくは和らぐのですが、すぐにまた痛みます。まだ病院へは行っていません。左足は痛くありません。私は扁平(へんぺい)足で、少し太り気味です(身長一四二a、体重六八S)。

 (44歳・女性) 

<答えるドクター>
藤原英士(小禄整形外科) ・・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく足底腱膜炎か/薬やレーザーで大半が改善
答え
 お手紙拝見しました。内容から、おそらく足底腱膜(けんまく)炎が起こっているのではないかと思います。
 足底腱膜は足の裏の全表面をおおう腱で、中央部はきわめて強い繊維からなり、かかとの骨から始まり、五本の指に付着しています。土踏まず(足弓=アーチ)を支え、ランニングやジャンプの際にスプリングのように伸びたり縮んだりして衝撃を吸収したり、バネとなってつま先のけり出しに関与しています。
 最近ウオーキングなどのスポーツをする方が増えるにしたがって、この種の慢性スポーツ障害が増加してきました。足底腱膜炎の原因としては、スポーツのほかに扁平足、回内足、ハイアーチといった足の形の異常=図参照=や、過度の体重増加、職業上長時間立っていたり歩行したりする方、筋力や柔軟性の低下などが考えられます。症状は起立時、歩行時に足底部に痛みがあり、安静時には軽減します。足の指を強くそらすと痛むといった場合もあります。
 治療ですが、第一には痛みを和らげるために、局所の安静、負荷の軽減のため運動量を減らし、消炎鎮痛薬内服、経皮吸収外用薬も使用します。レーザー治療、局所ブロック療法も効果的です。ほとんどの方がこれらの方法で良くなり、手術にいたる例はまれです。
 第二には足底腱膜への緊張を和らげるために、同部のストレッチングを十分に行います。同時にアキレス腱、ふくらはぎのストレッチングも行うとよいでしょう。これは予防にも通じます。足の形の異常で発症している場合は、その矯正を考える必要があります。たとえば、アーチサポート(足底板)などの装具やシューズ、テーピングなどを利用して矯正を図ります。
 最近、子供たちの足のアーチの退化が社会的な関心を集めています。活発に足を使うことでアーチもしっかりしてくるものですが、活動性の減少と筋力低下によりアーチ形成不全となる現代っ子が増加しています。
 以上、この病気の概要を述べましたが、お近くの整形外科医に受診され、メディカルチェックを受けてみてください。その際、普段スポーツなどで使用しているシューズも持参されるとよいでしょう。


<健康相談室>メニューヘ