■琉球新報2000年9月30日付夕刊に掲載 

ほほに茶色のあざが

問い  子どもの左ほほに生まれつき茶色のあざがあります。医師との相談で一歳まで様子を見て治療しよう ということになりましたが、レーザー治療を経て、移植手術が必要とのこと。あざの大きさは、月齢一カ 月現在、目の下から斜め下に長さ三a、幅一aほどで、その部分に産毛も生えています。あざのでき る原因と、良い治療法を教えてください。

 (34歳・主婦) 

<答えるドクター>
畠 真也(県医師会) ・・・・・・・・・・・・・・・・

切除・縫合術も可能に/レーザー治療も進歩
答え
 生まれつきの茶色いあざということですが、まず考えられるのは@皮膚のメラニン顆粒(かりゅう)が 先天的に増加している゛扁平(へんぺい)母斑゛と、母斑細胞が集まってできる゛色素性母斑゛でしょう。
 これらは特別な原因があるわけではなく、目立つ目立たないの差こそあれだれにでもある良性の、い わゆる゛あざ・ほくろ゛の一種です。しかし、前者には全身に多発する疾患がありますし、後者では一部 でごくごくまれに悪性腫瘍(しゅよう)の発生母地になるといわれており、専門医の診察・治療が必要な ことには変わりありません。
 ほとんどの茶色のあざの方がこの二つのうちどちらかですので、これらの治療法について述べていき ます。
 双方とも治療法は基本的に同じで、レーザー治療か切除・縫合術のどちらか一方を選択することにな ると思います。どちらの治療法をとるかは大きさや目・鼻・口との位置関係でも違ってきます。顔の場 合、皮膚移植術は整容的な面から、特殊な場合を除いてはほとんど選択されなくなってきました。
 まず、レーザー治療についてですが、最近は器機、技術共に目覚ましい進歩をとげており、つい数年 前には消すことができなかったあざもだいぶきれいにすることができるようになってきました。また、あ ざとレーザーの種類によっては保険適応されるようになりました。しかし、数回の照射が必要な場合が 多いこと、再発する可能性があること、確実に消えるとは限らないことなど不都合な点もまだ残っていま す。
 一方で、ある程度小さい゛あざ゛であれば単純に切除し、縫合する方法があります。しわの方向にあわ せるとかなり目立たない傷になります。ご質問の長さ三a、幅一a程度の゛あざ゛でしたら、半年ほどお いて二回に分けて切り取る方法も可能かと思います。ただこちらの方法も、先に目立たない傷と書きま したが、完全になかったようになるわけではなく、個人差もありますが、髪の毛ほどの太さのわずかな 傷は残ります。
 いずれにしても実際の゛あざ゛の性状、位置、大きさにより治療法は変わってきますので、まずは担当 の医師と相談のうえ、なるべく早い時期にお近くの形成外科を受診されることをお勧めします。


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