紫外線と目

藤田健二・ふじた眼科(2013年9月24日掲載)

サングラスの選び方

 沖縄県の紫外線量は東京都の約1.5倍といわれています。紫外線が目に及ぼす影響としては、結膜・角膜の急激な障害や、白内障・翼状片・加齢黄斑変性症などが挙げられます。紫外線から目を守るためにはサングラスが有効ですが、どのように選べばよいのでしょうか?


 一番大事なのは紫外線透過率で、これが小さいものを選びましょう。例えば紫外線透過率が「0.1」ならば99.9%の紫外線をカットできるという意味です。「0.3」でも十分な効果が期待できます。商品表示が「サングラス」ではなく「ファッショングラス」と書かれているものは紫外線をカットしないものが多いので注意してください。


 レンズの色や濃さは紫外線カットとは直接関係がありません。透明なレンズでも紫外線をカットするものがあります。色は基本的には好みで選んでいただいてよいのですが、色ごとに多少特徴があります。例えばグレーは全ての波長の光をほぼ等しく抑えるので色がナチュラルに見えます。ブルーのレンズは赤色の光を吸収しまぶしさを防ぐのに特に有効です。ブラウンは遠くがくっきり見える効果があり、ゴルフなどのスポーツ時の使用に適しています。またオレンジ・イエローなどのレンズは青色を吸収しコントラストをクリアにする効果があります。


 さて、「濃い色だと瞳孔が開いて紫外線が入りやすくなるので薄い色のものが良い」という説を耳にします。しかし、明るい室内の照度が400ルクスであるのに対し、快晴の屋外は約10万ルクスと室内の250倍の明るさがあります。晴れた日に屋外でサングラスをかけたからといってどれくらい散瞳するかは、やや議論の余地があるように思います。


 ためしに私の目で実験してみたところ、屋外で濃い色のサングラスをしばらくかけたあとの瞳孔径は2.5ミリと室内で、裸眼のときの瞳孔径と同じでした。一方、室内でのサングラス装用後は3.5ミリとやや大きくなっていました。


 紫外線を気にするなら薄めのサングラス、まぶしくて見づらければ濃い色のサングラスを選ばれても問題ないと思います。

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